「『ミッドサマー』は、不気味な儀式と残虐な文化が光の中で狂気を踊るホラー映画。愛すべきクズキャラ、マークの運命は皮を剥がれ、下半身は行方不明…。障害を持つルビンが“神託者”として崇められる異様な村の伝統、そして人肉ミートパイの秘密まで。これらすべてが、君の常識を打ち砕く！」
ミッドサマー 障害者
『ミッドサマー』で登場するルベン、いや、こいつは村全体を支配する狂気の象徴と言っても過言じゃない。「障害者」として描かれる彼だが、ただの脇役じゃないんだ。彼は村で「オラクル」として崇められる、いわば神託者。だがその出生は、近親婚という禁忌の果てに生まれた存在なんだよ。村人たちは彼を神の声と信じ、描かれる抽象的な絵やシンボルを「啓示」として崇拝する。だがその姿、まるで生ける聖人を装った道具にしか見えない。
映画の中で彼が話すシーンはほとんどないが、その沈黙こそが不気味さを強調している。村人たちは彼を盲信し、ルベンの描いた意味不明な絵を信じ切って儀式を進めるが、それこそがこの村の狂気を体現している部分だ。普通のホラー映画では直接的な恐怖を与えるキャラクターが多いが、ここでは彼の静かさが逆に観客にじわじわとした不安をもたらすんだ。
ミッドサマー ルビン
『ミッドサマー』の中で、ルビン（ルベン）は村の中でも特別な役割を持つ。「オラクル」として神聖視される存在だが、その背景は恐ろしく異常だ。村では、近親婚で障害を持った子供をあえて産み、次の神託者として崇めているんだから、まるで古代の儀式を現代に引きずり込んだかのような異質な文化だ。
彼の描く抽象的なシンボルや絵は、村人にとっては「神からのメッセージ」だが、君や僕が見たら意味不明な落書きに過ぎないだろう。だが、そこが『ミッドサマー』の怖いところだ。外の世界から見れば狂気じみた行為も、村では絶対の信仰として受け入れられている。彼がどれほど村にとって重要な存在かを理解するには、我々自身の価値観をも揺るがさないといけないってわけさ。
ミッドサマー ルビン役
ルビンを演じたのはレオ・スティッガーンド。彼が映画全体でほとんど動かないことが、このキャラクターの不気味さをさらに増幅している。ルビンは直接的に恐怖を与えるわけではないが、彼の存在が村の狂気を如実に体現している。彼の描いたものに村全体が従い、それを基に次の儀式が行われる。まるでルビンが、この村を操る見えざる手のように君臨しているわけだ。
スティッガーンドの演技は、むしろ動かないことでその異質さを強調している。普通のホラー映画の「動き回る脅威」とは一線を画す、静的な恐怖を巧みに演じているんだ。
ミッドサマー ルビン 考察
ルビンという存在は、まさにこの映画の狂気と異常性を象徴している。彼は村の神託者として崇められ、その存在そのものが村の異質さを体現している。近親婚によって生まれた彼を神聖視することで、村人たちは彼に絶対的な信仰を捧げているが、外の世界から見ればそれは異常でしかない。近親婚を正当化し、障害を持つ者を神聖視するという村の信仰は、まさに外部の世界とは相容れない異文化の象徴だ。
ルビンが描く「神託」は、その抽象性ゆえに村の未来を決定づける。彼の存在を通して、映画は「異文化の恐怖」を見事に描き出しているんだ。これは、ただのスプラッター映画とは違う。観る者に異文化の理解不能な部分に直面させ、恐怖心を掻き立てるんだよ。君ならこの村でどうする？外部の価値観を捨てて彼らの狂気に従うのか、それとも逃げるか？どちらにしても、逃げ場はないぞ。
ミッドサマー マーク 皮
『ミッドサマー』の村では、マークは無礼が祟って惨劇の犠牲者となり、その末路はまさに地獄絵図。彼の軽薄な態度が、村人たちの反感を買い、最終的には皮を剥がれて「マスク」として登場する羽目に。村の聖なる木に立小便するという無知ぶりが彼の運命を決定づけた瞬間だ。君なら村の聖木に小便をかけるか？その後で生き残る自信があるなら試してみるといいさ。
そしてその皮…村人たちは容赦なくマークの皮を剥ぎ、村の儀式の一部として利用するという徹底ぶり。まるで人間を資材か何かのように扱っているんだ。古典的なホラーの要素が好きな私には、ある意味この展開は「お約束」感があって安心さえするね。結局、彼は村の狂気じみた文化の一部として使い尽くされるわけだが、このシーンは残虐さを強調し、村の異常性を一層際立たせているよ。人間性を完全に無視する彼らの儀式、観る者の背筋をぞくりとさせる恐ろしさがある。
ミッドサマー マーク 下半身
マークが殺されるシーンは、ホラー映画のなかでもぞっとするような残酷さが漂っている。彼の無神経な性格が災いして、村で儀式の「道具」として使われることに。その最期は、まるで玩具にされるかのように、彼の顔は剥がされ、奇妙な人形の一部として飾られる。しかも、下半身は取り除かれた状態で！この異常な加工は、村の文化がただ単に異質というだけではなく、いかに狂気に支配されているかを雄弁に物語っているんだ。
こんな場面、普通のホラー映画ではお目にかかれない。彼の遺体を使った「芸術作品」は、我々に異常な恐怖をもたらし、村人たちが外部の人間をまるで使い捨ての道具として扱う様子を強調している。人間を「部品」として扱うこの村、君ならばどう思う？息苦しい現実に背を向けたくなるが、そんな君がこの村から逃げ切れるかどうか、ぜひ試してほしいものだね。
ミッドサマー ミートパイ 人肉
『ミッドサマー』で登場する「ミートパイ」、あれはただの料理じゃない。クリスチャンが味わったその一口には、村の恐ろしい儀式が練り込まれている。「人肉入り」だという噂だが、観ている我々にはそれを完全に否定する材料がない。特別なパイだと言うが、それを味わった瞬間、クリスチャンの顔に浮かぶ微妙な表情が全てを物語っている。
さらに村人は、このパイだけじゃ満足しない。愛を引き寄せるための呪術的な儀式として、マーラは彼に「生理の血」を混ぜた飲み物をも与える。このシーン、ホラー映画ファンにとっては不快感の極致だろう。村人たちは、外来者を儀式に巻き込むために意図的に狂気じみた行為を行うが、この村の異常性は正にここにある。「美味しくないな」と感じたら、君の直感を信じるんだ。すでに逃げるタイミングを逃しているかもしれないが。
おっと『フィアー・ストリート』をまだ見てない人はここで見れるぞ！深夜に部屋の明かりを消して、背筋が凍る映画を探し求める参考にしてくれ！
