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ギレルモ・デル・トロ驚異の部屋:ロット36、墓場のネズミ、観覧、ざわめき~などなど!

ギレルモ・デル・トロ驚異の部屋:ロット36、墓場のネズミ、観覧、ざわめき~などなど! ホラー
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ギレルモ・デル・トロが手掛けたホラーアンソロジー「驚異の部屋」。いやはや、さすがはデル・トロ、ホラーの巨匠たちの手法を見事に取り入れつつ、独自の世界観を作り上げているよ。8つの物語がそれぞれ異なる恐怖を紡ぎ出し、どれもが一筋縄ではいかない。しかし、彼らが描き出すのは、ただのジャンプスケアじゃない。心の奥底に潜む恐怖、君の内側に響く、そう、まるで封じ込められた悪夢が呼び覚まされるような感覚だ。思い切って立ち向かえるか?

このシリーズでは、デル・トロがまるで『世にも奇妙な物語』のタモリや『ヒッチコック劇場』のヒッチコックよろしく、ストーリーテラーとして登場し、エピソードを導いてくれる。その姿に、思わず「ああ、また彼のダークファンタジーの世界へ引きずり込まれていくのか…」と、心がゾクゾクしてくる。さらに各エピソードごとに、監督の趣向やテーマが詰め込まれている。デル・トロのメッセージを読み取るのもまた楽しいんだ。たとえば、1話「ロット36」では、移民排他主義や因果応報といったテーマが盛り込まれているんだが、これがまた観客の心に重くのしかかる。

 

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驚異の部屋:エピソード1「ロット36」

まずは、「ロット36」だ。この物語、いきなり冷酷な男ニック(ティム・ブレイク・ネルソン)が登場するわけだが、彼の無慈悲さがハンパじゃない。まるで80年代ホラー映画の悪役みたいに、周囲を見下している。特に移民に対する態度なんざ、見ていて「こいつ、やばいぞ」と思わせるほどだ。

そしてキーアイテム「倉庫の鍵」。古い倉庫に眠る秘密ってのは、ホラーファンにはお馴染みのパターンだが、このエピソードはしっかりとそのお約束を守りつつ、新しい形で恐怖を演出している。薄暗い倉庫内、監視カメラに映る老人の不気味な動きから始まる展開に、思わず画面から目が離せなくなる。怪物が動き出す瞬間なんて、「うわ、こいつら本気だな」と思わず笑みがこぼれる。デル・トロが恐怖をどう視覚的に引き出すか、その手腕はさすがだ。

エピソード テーマ
ロット36 移民排他主義、因果応報

驚異の部屋:エピソード2「墓場のネズミ」

さて、次に待ち受けているのは、「墓場のネズミ」。監督はあの『CUBE』で有名なヴィンチェンゾ・ナタリだ。ここでは閉所恐怖症の墓守ハッサンが主役だが、彼の自己中心的な行動が物語を進めていく。彼が金持ちの墓を荒らす場面、まさに「おい、墓守が墓荒らしって…これ以上の皮肉があるか?」と突っ込みたくなる。さらに彼がネズミに支配される閉鎖的な空間を進む姿は、観客にも息が詰まるほどの緊張感をもたらす。

ネズミの巣穴で出会う巨大ネズミとの戦いは『CUBE』の監督らしいスリル満点の展開。君なら、あんな狭いところで襲われたらどうする?逃げ場なんかないぞ。ここでは、欲望が人間をどこまで破滅に導くかが、ネズミを媒介に描かれているのだ。

エピソード テーマ
墓場のネズミ 欲望、業

驚異の部屋:エピソード3「解剖」

続いては、「解剖」。このエピソードはかなり変わり種だ。前半はミステリー仕立てで、後半にかけてSFホラーのテイストが強まる。この展開、まるで70年代のSFホラー映画を彷彿とさせるぞ。キーアイテムは「録音機」と「手術用メス」。ここから予測される展開が期待通りに来ると、やっぱりホラーってのは王道を貫いてナンボだな、と感じる。

検視官カールとエイリアンとの対話は、まさに頭脳戦だが、その過程で描かれる恐怖がじわじわと積み重なり、カールの最期には震えるばかりだ。この解剖シーン、かなりグロいぞ。だからこそリアルさが増し、観る者に強烈な印象を残すのだ。「これ、本当に大丈夫?」と思わず確認してしまうほどのディテールだ。

エピソード テーマ
解剖 科学と恐怖

驚異の部屋:エピソード4「外見」

「外見」では、美を求める女性の苦悩が描かれる。ここでの恐怖は、外見の変化とそれに伴う心理的な崩壊だ。ケイト・ミクーチが演じるステイシーの演技は秀逸で、彼女の変貌が非常にリアルに描かれる。「美は恐ろしい」とはまさにこのことだろう。美しくなることで彼女は何を得て、何を失ったのか…。その結末が皮肉たっぷりだ。

「リモコンでテレビが話しかける」なんて発想、まるで古典ホラーに出てきそうな設定だが、ここではそれが現代風にアレンジされ、恐怖を増幅しているのだ。

エピソード テーマ
外見 自己認識と虚無

さて、各エピソードの詳細はまだまだ続くが、これらの作品は単なるホラーに留まらず、深いテーマ性やブラックユーモアが織り交ぜられている。デル・トロの巧妙なストーリーテリングが光るだけでなく、それぞれの監督が手腕を発揮しているんだ。「ホラー」と一言で片付けるには、もったいない作品群だ。

驚異の部屋:エピソード5「ピックマンのモデル」

ここで登場するのは、芸術と狂気の交錯を描いたエピソード。ホラーファンなら、このタイトルでピンとくるかもしれないが、H.P.ラヴクラフトの短編小説がベースになっているんだ。デル・トロはラヴクラフト作品を愛してやまないことで有名だが、ここではそのラヴクラフト的な「見えない恐怖」が見事に映像化されている。

美術学生ウィリアムは、奇妙な画家ピックマンに魅了され、彼の描く不気味な絵にどんどん引き込まれていく。このエピソード、芸術が持つ力とその裏に隠された狂気をテーマにしている。美術館で見るだけなら平気でも、その絵が現実に影響を及ぼしているとなれば、話は別だ。君ならどうだろう?ピックマンの絵が現実だとわかった瞬間、逃げられるか?

この物語の肝は、ウィリアムが次第にピックマンの絵に取り込まれていく過程だ。彼の心理的な崩壊が、視覚的に巧妙に描かれていて、まるで観客までもがその絵の中に引き込まれそうな感覚を味わえる。ウィリアムが再びピックマンと再会した瞬間、恐怖はピークに達する。ピックマンの絵は芸術なのか、それとも呪いなのか。その結末には背筋が凍る思いをさせられることだろう。

エピソード テーマ
ピックマンのモデル 芸術と狂気の境界線

驚異の部屋:エピソード6「魔女の家での夢」

ここで登場する主人公ウォルターは、亡き妹を救うために異次元の世界へ足を踏み入れる。このエピソードは、双子や家族愛というテーマを通じて、非常にダークなファンタジーが展開されるんだ。「魔法の杖」というキーアイテムを軸に、魔法や異世界が絡むファンタジー的な設定が魅力的で、ホラーというジャンルを超えた不思議な雰囲気を醸し出している。

ウォルターは、妹を救うために「異次元」に挑むが、その世界は夢なのか現実なのか分からない不気味さで満ちている。彼の葛藤や後悔が視覚的に巧みに表現されている点も素晴らしい。ウォルターが「金色の薬」で異世界へと導かれた瞬間、観客も同じように彼の内面の旅に引き込まれる。

だが、このエピソードで最も恐ろしいのは、ウォルターが実際に妹を救うことができたのか、それとも全ては幻想だったのか、という曖昧さだ。ここでは、幻想と現実が入り混じり、結末をどう解釈するかは観客次第という、まさにデル・トロらしい仕掛けが施されている。

エピソード テーマ
魔女の家での夢 家族愛、異次元への旅

驚異の部屋:エピソード7「観覧」

「観覧」は、まさに80年代のSFホラー映画を彷彿とさせるエピソード。大富豪が主催する奇抜な観覧会に招かれた音楽家や学者、小説家たちが一堂に会し、不気味な体験をするという設定だ。この奇妙な招待状を受け取った時点で、「なんかヤバいことが起きるぞ」と誰もが感じるだろう。そしてその予感通り、彼らは次々と恐怖に巻き込まれていく。

特筆すべきは、このエピソードのビジュアル表現だ。80年代の映画に対するオマージュが随所に散りばめられ、黄色味がかった映像や、古典的な怪物の造形がどこか懐かしさを感じさせる。このエピソードが持つ独特の雰囲気と、異形の存在による不気味さは、SFパニックホラーの真髄を見事に映し出している。

エピソードが進むにつれ、観客はじわじわと増す緊張感に耐えきれなくなり、最後の展開に驚愕するだろう。ここでも、「見えない恐怖」が巧みに描かれていて、何が起こるか予測できない展開が続くのだ。君もこの観覧に参加してみるか?その後、無事に帰れるかは保証できないが。

エピソード テーマ
観覧 SFホラー、未知の恐怖

驚異の部屋:エピソード8「ざわめき」

最後を飾る「ざわめき」は、他のエピソードに比べるとホラー要素が控えめかもしれないが、その分、心理的な恐怖がじわじわと迫ってくる。鳥類学者の夫妻が、特定の鳥の集団飛行を研究するために孤立した島にやってくるのだが、そこには過去に失った娘の影が付きまとっている。このエピソードでは、鳥の「ざわめき」が象徴的に描かれており、それがナンシーの心に秘めた喪失感とシンクロしていく。

エドガーとナンシーの微妙な関係性が物語の中心に据えられており、鳥たちの美しい飛行と、夜の幽霊屋敷での恐怖が対照的に描かれている点が秀逸だ。ホラー映画というよりも、美しい心理ドラマに近いが、デル・トロが好む「喪失と再生」のテーマがここでも際立っている。エドガーが何度も冗談を言ってナンシーを笑わせようとするが、どこか空虚な笑いが響く瞬間、観客はこの夫婦が抱える過去の痛みを感じ取ることだろう。

そして、最終的に訪れる結末は、感動と同時にどこか不安を残すものだ。君もこの「ざわめき」を聞いて、ナンシーの心に触れてみるか?その答えは君の心に宿る恐怖とともにある。

エピソード テーマ
ざわめき 喪失と再生、心理的恐怖

総じて、「驚異の部屋」はただのホラーアンソロジーではない。デル・トロの特異な視点が貫かれ、各エピソードが異なるテーマを描きながらも、全体として深い共通点を持つ作品群だ。それは、「人間の奥底に潜む恐怖」や「見えない力に抗えない無力さ」といったものだ。君もこのシリーズを観終わった後には、自分の中に眠る何かが目覚めたような感覚を覚えるかもしれない。そして、その感覚は…決して心地よいものではないだろう。

おっと『ギレルモ・デル・トロ驚異の部屋』をまだ見てない人はここで見れるぞ!深夜に部屋の明かりを消して、背筋が凍る映画を探し求める参考にしてくれ!

※動画サイトは配信内容が変わることもあるため必ずご確認を!(9/8時点で配信確認済み)
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